ヘリウムリークディテクタ

ヘリウムリークディテクタは、ヘリウムガスを用いて溶接ポイントやシール部分の漏れを調べる検知器です。リーク検査機、漏れ検知器、リークテスターとも呼ばれており、メーカーによってはリークデテクタと表記される場合もあります。

このヘリウムリークディテクタは、真空ポンプを搭載しており、検査対象を配管接続すれば内部を真空状態することができます。一般的な検査方法である真空吹き付け法（スプレー法）の場合、試験体の外側からヘリウムガスを吹き付けた時に、溶接ポイントやシール面にリークがあれば、そこからヘリウムガスが真空中に吸い込まれます。そのヘリウムガスの量を分析管が漏れ量として感知し出力します。

検査にヘリウムガスを用いるのは、ヘリウムが空気中に微量の5ppm しか存在せず、他のガスに比べ分子直径が小さく隙間に入りやすいので漏れ検査に適しており、人体に吸引しても危険性が少ないからです。

キヤノンアネルバのヘリウムリークディテクタは非破壊検査装置として半導体、自動車、一般産業、医療など広い分野で活躍しています。

＜特徴＞
１．コンパクト型、ハイパワー型、ドライポンプ型、量産製品向けコンソール型の用途に合わせ機種選択が可能な充実のラインナップ。
２．M-212LD/222LD/232LD は専用ソフトウェアを用いてPCと接続することにより、リーク検査の成績表を表示・保存・印刷することが可能。
３．分析管にはHe イオンを増幅させる二次電子倍増管（MCP）を搭載し、業界最高レベルの感度、安定性、応答性を実現。